前立腺がんについて

前立腺がんと慢性前立腺炎についてご紹介します。

 

 

前立腺がんの診断と治療法について

前立腺がん検診でPSA(前立腺特異抗原)を測定して異常を指摘された方が泌尿器科を訪れます。
PSAが若干の異常値である場合や、前年に比して急激に上昇している場合は慢性前立腺炎前立腺肥大症の可能性があります。しっかりと治療した後にPSAを再検すると正常値になることも多々あります。
『健康診断などでPSAの異常値が認められたからといって前立腺がんであると決めつける必要は決してありません』ので過剰に心配なさらずにご来院ください。

当院では前立腺がんのセカンドオピニオンも行っております。前立腺がんの診断を受けて治療法の選択に迷っておられる方など、お気軽にご相談ください。
また、手術や放射線治療などの治療が必要な場合は、専門の医療施設をご紹介いたします。
手術での治療が必要な場合、専門の医療施設を紹介いたします。

慢性前立腺炎について

長年、大学病院で勤務している間は、ほとんど診る機会のない疾患でしたが、泌尿器科開業医では大変メジャーな病気であると改めて認識しました。
元同僚の先輩開業医からある程度は聞いていたので覚悟はしておりましたが予想をはるかに上回っていました。
実際にどのような症状で来院されるかというと、

頻尿尿意切迫感排尿時痛

などの排尿症状を訴えて来られる方もいれば、

会陰部痛陰嚢内容痛下腹部痛

といった痛みや違和感で来られる方もいます。また、

性行為時の射精時痛血精液症(精液の中に血が混じる)ED(勃起障害)

で来られる方もいます。

慢性前立腺炎の原因

慢性前立腺炎のうち、原因に細菌感染が関与している慢性細菌性前立腺炎は案外少なく、5-10%と考えられています。ほとんどの症例が非細菌性前立腺炎です。
長時間のデスクワーク、長時間の乗り物での移動、長時間の自動車運転、自転車・バイク(特にスポーツタイプ)など、前立腺の機械的刺激が大きな要因です。
また、疲労、ストレス、飲酒、冷えなどによる体の抵抗力低下もリスクファクター(危険要因)です。

慢性前立腺炎の治療法

治療法は症状を抑えるための処方として、抗生物質、セルニルトン(植物製剤)、αブロッカー(前立腺肥大症の薬)、漢方薬などを中心的に使用します。
治療期間は4~6週間ほど行う必要があるとされておりますが、それ以上かかる場合もあります。
慢性前立腺炎はやっかいで、一生直らない病気であるとか、炎症症状が取れるまで治療を半永久的に続ければいけないとか、さまざまな『誤解』のもとに、過剰に悩んでおられる患者さんも多いようですが、慢性前立腺炎は『決して怖い病気ではありません!』
普段から生活に気をつけて、気楽な気持ちで付き合うことも大切です。